神は遠く離れていない
2025年6月22日 詩編25:1~11、使徒言行録17:22~34 関 伸子牧師 「パウロは、アレオパゴスの真ん中に立って言った」(22節)。パウロは異教文化の中心地で、インテリの代表者たちに正面から伝道をしたのです。「アテネの皆さん、あなたがたがあらゆる点で信仰のあつい方であることを、私は認めます」。「信仰のあつい方」、を口語訳は「宗教心に富んで」と訳しました。「信仰のあつい」は誤解を生むでしょう。ここでは一般的な宗教心のことです。「宗教的である」と[…続きを読む]
幸いな人の昼と夜
2025年6月15日 詩編1編1~6節、マタイによる福音書5章1~12節 濵崎 孝_引退教職者 詩編第1編は、「幸いな者(アシュレー)」と語り始めますが、英訳聖書(新改訂標準訳など)では、Happyという祝福の言葉から始まっています。そして、詩編第2編の終わりの聖句も、ハッピーから始まり、「幸いな者、すべて主のもとに逃れる人は」(1節c)と語りかけています。ハッピーという祝福から語り始める詩編があり、ハッピーという祝福を語りかけて終わる詩編もあるのですね[…続きを読む]
こころ開かれて
2025年6月1日 詩編93:1~5、ルカ24:44~49 関 伸子_牧師 先ほどお読みした、ルカによる福音書第24章44節以下で、その日一日の出来事の終わりである静かな夜更けに、主イエスが弟子たちにみ言葉を語り続けます。主が弟子たちに求めたこと、それは、これからなお、上から霊の力を授けられる、そのときまで、都に留まって、祈り、待ち続けなさいということでした。こうして新しい時代を迎えるための、しばらくの備えの時が始まるのです。 主は、ご自分の昇天を述べ[…続きを読む]