舌よハレルヤ
2024年6月16日 詩編113編1~9節、ヤコブの手紙3章1~12節 濵崎 孝(隠退牧師) 教師は、弟子や生徒などに人生の道案内をすることがありますが、ヤコブの手紙の執筆者は、初代教会の「教師」(ディダスカロス)の一人でした。ヤコブ先生は、キリスト教へ改宗した人々を教育し、信仰の人生の道案内をしたのです。そして、教会の中には、そういうつとめに憧れる人もいたようです。そこで、ヤコブ先生は、「私の(しまいたち)きょうだいたち、あなたがたの多く[…続きを読む]
主イエスのみ足の跡をたどる
2024年6月9日 ハバクク2:1~4、ヨハネ一 2:18~27 関 伸子牧師 「子どもたちよ、今は終わりの時です」(18節)。ヨハネは「今は終わりの時です」と言います。「終わり」は「最後」の意味です。すなわち、今は神の計画全体の中で最終段階にさしかかっている時だと言っているのです。 「反キリスト」と呼ばれる異なる教えから群れを守るために、ヨハネの手紙一の著者は、イエスこそメシア・キリストである、という初めからの教えを心にとどめなさい、そうすればあなた[…続きを読む]
口と心をひとつにして
2024年6月2日 申命記30:5~11、ローマの信徒への手紙10:1~13 関 伸子牧師 パウロは、ユダヤ人たちに「きょうだいたち」と親しく呼びかけながら、キリストによって自分の同胞の救いを願っています。イスラエルの過ちを認めながらもなんとかして弁護しようとするのです。ここで律法は終わりを迎えたことを語ります。 ユダヤ人は、いまでも神に対して非常に熱心な民族です。たとえば安息日を守るとか、十一献金をするということにおいてもそうです。しかしパウロは、その熱[…続きを読む]
神への道を知る
2024年5月26日 イザヤ書40:12~17、ヨハネによる福音書14:1~14 関 伸子牧師 今日のヨハネ福音書では、最初と最後に置かれた「信じなさい」(1、11節)という言葉が全体の枠を構成しています。主イエスは弟子たちに自分とその言葉を信じることを求めます。「私が行く所にあなたたちは来ることができない」(13:36、36)と言われた弟子たちの心は、惨めなほど動揺しています。それに対してイエスは弟子たちに「心を騒がせるな。信じなさい」と呼びかけま[…続きを読む]
神の霊に守られる
2024年5月19日 エゼキエル書437:1~14、ヨハネによる福音書14:15~23 関 伸子牧師 主イエスが十字架に掛けられ、死んで、葬られて3日目に復活されたイースター(復活祭)から50日目に、キリストの弟子たちの上に天から聖霊がくだり、教会が誕生した日をペンテコステ(聖霊降臨日)と言います。 主イエスの復活から50日後、五旬祭の日に不思議な出来事が起きます。人々が集まっているところに、激しい風と共にやってくる。ギリシア語では風は霊と同じ語源です[…続きを読む]