神のふるまい
2025年10月12日 詩編90:13~17、テサロニケ二3:6~13 関 伸子_牧師 パウロはかつてテサロニケを訪問した際、信徒たちにキリスト者の日常生活について教え、またテサロニケの信徒への手紙一でも書き記しました。しかし、彼らの中には誤った終末信仰によって、艱難のゆえに彼らが熱狂的にキリストの再臨を待望し、日常生活の責任を疎かにして怠惰な生活をしている者がいるとの情報を得たので、パウロは再びその教えを厳しい調子でここに繰り返します。 この手紙の中[…続きを読む]
主に従うために
2025年10月5日 詩編119:33~40、エフェソの信徒への手紙5:1~5 関 伸子_牧師 エフェソの信徒への手紙第5章1節に「神に愛された子どもとして、神に倣う者となり、愛の内に歩みなさい」とあります。私たちは神に愛されている神の子どもなのです。私たちは神の愛を体験的に知った時に、神の子とされ、自分が愛されていることを自覚した時から、神を愛するようになったのです。 それでは、見えない神を愛するとは、どういうことなのでしょうか。「神の戒めを守ること[…続きを読む]
国籍は天にある
2025年9月28日 イザヤ25:6~10、フィリピの信徒への手紙3:17~4:1 関 伸子_牧師 今日は、皆さんと共に、天国について思いを馳せたいと思います。聖書は、その第1頁の最初に「初めに神は天と地を創造された」(創世記第1章1節)と記して、神が世界の創造者であることを明記し、神が支配される世界観や人生観をはっきりと私たちに示し、教えています。先ほどお読みしたフィリピの信徒への手紙第3章20節で、パウロは、人間は真の国籍を天に持つべきであることを[…続きを読む]
キリストは今ここにおられる
2025年9月21日 エゼキエル43:15~28、マタイ18:15~20 関 伸子_牧師 今日の箇所を含むマタイによる福音書第18章全体は、「教会の説教」とも呼ばれ、教会の交わりが、そのテーマとなっています。小さな、全体を見渡すことのできる共同体の中で、マタイの規則は実際に実行されました。 「きょうだいがあなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところでとがめなさい。言うことを聞き入れたら、きょうだいを得たことになる」(15節)。ふつう「きょうだい[…続きを読む]
私たちの希望
2025年9月14日 哀歌3:18-24、ローマの信徒への手紙5:1~5 宮城 献_牧師 現在プリンストン神学校で学ぶ私は、渡米して5年になります。この夏の一時帰国は、5年間の日々を振り返る機会となり、その中で与えられたテーマが「希望」、そして聖書箇所が哀歌3章でした。 以前、神学校のチャペルで韓国人の先輩が「放蕩息子のたとえ話」から説教し、「失われたものが見つかる喜び」について語りました。彼はチャプレンのインターンをする病院のチャペルでも同じ説教して[…続きを読む]