神に生かされるわたしたち
2023年3月26日 哀歌1:1~14、ルカによる福音書20:9~19 関 伸子牧師 ルカ福音書を読み進めながら主イエスの十字架への道を辿っています。今日の箇所の直前で、主イエスが、「それなら、何の権威でこのようなことをするのか、私も言うまい」(20:8)と言われました。それは答弁を回避されたのではなく、かえって質問者に、彼ら自身の傲慢と不信実をさとらせるために強い反撃をしたものでした。今日はその続きのたとえです。 このたとえと関連して、背景にルカが考[…続きを読む]
イエスによってのぞみに生きる
2023年3月19日 出エジプト記34:29~35、ルカによる福音書9:28~36 関 伸子牧師 今日のルカ福音書は「イエスの変貌」、あるいは「山上の変貌」と呼ばれてきた箇所です。直前で、ペトロがイエスは「神からのメシア」だと告白したとき、イエスは初めて受難と復活を予告して、「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日目に復活することになっている」(22節)と語ります。これはフィリポ・カイザリアの地方においてのこ[…続きを読む]
神の国はここに
2023年3月5日 世記6:11~22、ルカによる福音書11:14~28 関 伸子牧師 弟子たちに祈りを教えた後、主イエスは一人の口の利けない人から悪霊を追い出しました。いわゆる「ベルゼブル論争」と名付けられている場面です。今、主イエスに出会ったのは、「口をきけなくする霊」(14節)です。「口の利けない」という表現は、「耳の聞こえない」と訳すこともできる語であり(ルカ7:22)、口や耳を不自由にするのは悪霊の仕業でした。うつ病や自閉症の人々に出会いますが[…続きを読む]
望みをもって耐える
2023年2月26日 申命記6:10~19、ルカによる福音書14:1~13 関 伸子牧師 主イエスがヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けると、鳩のような形をした聖霊がイエスの上に下ってきました。その聖霊に満たされてヨルダン川から帰って来ます。この聖霊は、メシアを敵の手から守り、その使命を全うさせるために与えられた力です。 その聖霊がイエスを荒れ野に導いたのは、そこで悪魔の試みを受けさせるためでした。荒れ野は石のごろごろした不毛の地帯であって、そこに住[…続きを読む]
ここに道がある
2023年2月12日 ヨブ記2:1~10、ルカによる福音書5:12~26 関 伸子牧師 今からおよそ20年前に東京三教会退修会で多摩全生園を訪問しました。みなさんもご存知のように東村山市にあるらい病(ハンセン病の旧称)の人たちが共同生活をしている場所です。そこで生活された森本美代治さん(カトリック信者)から証しを聞きました。実名で病むことを許されなかった病だった時代に、実名で『証言・日本人の過ち』(藤田真一編著)証しされている文章から、ひどい扱いを受けて[…続きを読む]