絶対に死ぬ神、絶対に生きる人
2023年3月12日 イザヤ書63:7~14、ルカよる福音書9:18~27 篠﨑 千穂子(教職志願者) 「絶対」という言葉を、皆さんはお好きでしょうか。私は世代のせいでしょうか、「絶対安心」といった言葉を信用していませんし、リスクを負うことが嫌いな人間です。本日のルカ9:18~27には、そんな「絶対」に相当する言葉が複数回登場します。22節でイエス様は自らが絶対に死ぬことと、27節では絶対に死なない人が出てくるということを宣言されます。普通、宗教の教祖と[…続きを読む]
神の国はここに
2023年3月5日 世記6:11~22、ルカによる福音書11:14~28 関 伸子牧師 弟子たちに祈りを教えた後、主イエスは一人の口の利けない人から悪霊を追い出しました。いわゆる「ベルゼブル論争」と名付けられている場面です。今、主イエスに出会ったのは、「口をきけなくする霊」(14節)です。「口の利けない」という表現は、「耳の聞こえない」と訳すこともできる語であり(ルカ7:22)、口や耳を不自由にするのは悪霊の仕業でした。うつ病や自閉症の人々に出会いますが[…続きを読む]
望みをもって耐える
2023年2月26日 申命記6:10~19、ルカによる福音書14:1~13 関 伸子牧師 主イエスがヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けると、鳩のような形をした聖霊がイエスの上に下ってきました。その聖霊に満たされてヨルダン川から帰って来ます。この聖霊は、メシアを敵の手から守り、その使命を全うさせるために与えられた力です。 その聖霊がイエスを荒れ野に導いたのは、そこで悪魔の試みを受けさせるためでした。荒れ野は石のごろごろした不毛の地帯であって、そこに住[…続きを読む]
5000人の給食
2023年2月19日 イザヤ41:8~16、ルカによる福音書9:10~17 饒平名 丈(中会神学生) 主イエスの時代のユダヤ人達は、メシア(救世主)が来られる時には、預言者エリシャ以上に人々を養ってくださるお方であることを期待していました。今回5,000人もの人々に食事を与えたことは、主イエスがメシアであることの決定的なしるしとみなされることになりました。この出来事は4つの福音書全てに共通して記されています。メシアである主イエスの持つ力は、病気や死に打ち[…続きを読む]
ここに道がある
2023年2月12日 ヨブ記2:1~10、ルカによる福音書5:12~26 関 伸子牧師 今からおよそ20年前に東京三教会退修会で多摩全生園を訪問しました。みなさんもご存知のように東村山市にあるらい病(ハンセン病の旧称)の人たちが共同生活をしている場所です。そこで生活された森本美代治さん(カトリック信者)から証しを聞きました。実名で病むことを許されなかった病だった時代に、実名で『証言・日本人の過ち』(藤田真一編著)証しされている文章から、ひどい扱いを受けて[…続きを読む]