行き先も知らずに
2018年2月25日 創世記12:1-9 国立のぞみ教会 唐澤健太牧師 99歳の時に、アブラム(偉大な父)からアブラハム(多くの民の父)と改名したアブラハムは、イスラエル民族の父であり、「信仰の父」とも言われる重要な人物だ。創世記12章には、その最初の物語、アブラムの旅立ちの物語が記されている。 前史がある。父親のテラがカルデアのウル(バビロン)を出発し、カナン地方を目指して出発する。ハランで父親はとどまり、そこで生涯を終える。 アブラムが75歳の時[…続きを読む]
願いを注ぎ出す
2017年7月30日 サムエル記上1:1-20、フィリピ4:6-5 国立のぞみ教会 唐澤健太牧師 人間は祈る存在(ホモ・レリギオースス)だと言われます。クリスチャンでなくても、特定の宗教を持っていなくても、人は祈ります。祈ることは人にとって自然なことと言えるでしょう。しかし、また祈りに挫折することも私たちの現実です。祈りが虚しく思える祈りの危機があります。祈りを「魂の呼吸」と表現することがありますが、魂が窒息してしまう試みの時を私たちはしばしば経験します[…続きを読む]