大いなる喜びを見る
2022年12月25日 ミカ書5:1~3、ルカによる福音書2:8~20 関 伸子牧師 先ほどルカによる福音書第2章からクリスマスに読まれる箇所を一気に読みました。この降誕物語の場面には、天使が素朴な羊飼いたちに訪ねたことが伝えられています。マタイによる福音書を読むと、東方の学者たちが黄金、没薬、乳香をささげて、いち早く飼い葉桶のイエスを訪ねたと記されています。いずれにしても、旧約聖書の専門家であるユダヤ人の学者や教師たちが、その観念的に待ち望んでいるメシ[…続きを読む]
神のいのちの秘密の中に立つマリア
2022年12月18日 イザヤ書11:1~10、ルカによる福音書1:26~38 関 伸子牧師 ルカによる福音書第2章に記されているマリアの受胎告知は、ある意味では不思議な、しかし、福音に目が開かれるならば、わたしたちの信仰の中心であるイエス・キリストの誕生の出来事に出会います。これは何を意味するのでしょう。 ここで語られることは、事が起こったのが、祭司ザカリアにヨハネの誕生が予告された出来事から6か月後であったということです。ここで、主イエスの誕生[…続きを読む]
恵みをかみしめる沈黙のとき
2022年12月11日 ゼファニア3:14~18、ルカ1:5~25 関 伸子牧師 先ほど聖書朗読されたゼファニア書とルカ福音書に共通していることは、「喜べ」ということです。預言者ゼファニアは「娘シオンよ、喜び叫べ。イスラエルよ、歓呼の声をあげよ」と言って、エルサレムの復興を語り、喜び叫べと民を励まします。ルカによる福音書第1章は、ザカリアという一人の年老いた祭司に天使が喜びの知らせを告げるという場面です。 しかし、この物語は告げられた喜びの知らせを確か[…続きを読む]
憤りの中を通り抜けて恵みへ
2022年12月4日 イザヤ書55:1~11、ルカによる福音書14:14~30 関 伸子牧師 主イエスの宣教はまずガリラヤ湖に沿ったカフェルナウム、その他の町々から始められましたが、やがて故郷の町ナザレに至り、安息日に会堂に入って、聖書を読もうとしてお立ちになりました。会堂司はイエスに預言者イザヤの書を渡し、イエスは次の箇所を開いて、朗読しました。 「主の霊が私に臨んだ。貧しい人に福音を告げ知らせるために 主が私に油を注がれたからである。主が私を遣わさ[…続きを読む]