キリストの愛に感謝する
2023年9月17日 創世記37:12~28、コロサイの信徒への手紙3:12~17 関 伸子牧師 コロサイの信徒への手紙は、パウロが獄中から書いたとされ、80年代が執筆の時期と推測されます。かつて神から離れて生きていたパウロが、今は「新しい人」を身に着けて、コロサイの人々に、そのあるべき生き方を示します。 「ですから、あなたがたは神に選ばれた者、聖なる、愛されている者として、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい」(12節)と書いていま[…続きを読む]
人生において肝心なこと
2023年9月10日 詩編142:1~8、ガラテヤの信徒への手紙6:11~18 関 伸子牧師 ガラテヤの信徒への手紙は割礼と律法を強いるユダヤ主義者に対する戦いを含む、一種の論争文書です。しかし、直接の宛先は、かつてパウロが伝道して信仰に導いたキリスト者たちであり、パウロの烈しい語調の中にも彼らへの深い愛が示されています。 筆記者によるパウロの口述筆記は第6章10節で終わり、手紙はこれからパウロの直筆の部分に入ります。「御覧のとおり、私はこんなに大きな[…続きを読む]
とらわれずに生きる
2023年9月3日 箴言25:2~7a、コリントの信徒への手紙二 111:7~11 関 伸子牧師 パウロはコリントの人たちに、「あなたがたを高めるため、自分を低くして神の福音を無報酬で告げ知らせたことが、私の罪になるのでしょうか」と問いただしています。「自分を低く」したのは誰でしょう。それはパウロです。「高めるため」とは誰でしょう。コリントの人たちです。 パウロは、ひとりの伝道者として、いろいろ苦労があったと思います。その中の大事なことのひとつは、お金[…続きを読む]
信仰の証人
2023年8月20日 アモス書5:18~24、ヤコブへの手紙1:19~29 関 伸子牧師 ヤコブの手紙は第1章冒頭のあいさつに続いて試練と忍耐について述べ、19節からは、ヤコブの手紙の主要なテーマの一つである「行い」について論じていきます。この手紙が前提にする読者は、知恵の存在を疑い、神の恵みに疑問を感じ始めている人々であります。彼らは試練の中で信仰を失いかけ、現状を運命としてあきらめ、むしろ心地よさや快楽を追い求め始めています。このような人々に向け、こ[…続きを読む]
すこやかな歩みを
2023年8月13日 エゼキエル書12:21~28、テサロニケへの手紙一1:1~11 関 伸子牧師 パウロは第二伝道旅行(49~53年)で初めてギリシアに足を踏み入れ、フィリピについで、テサロニケに教会を設立しました。そこを離れた後も教会の様子を心配し、テモテをテサロニケに送ります。テモテとコリントで合流しますが、彼がテサロニケの人々は信仰にしっかりと立っていると報告したのを受けて、52年頃に、コリントから書いた手紙がテサロニケへの手紙です。 パウロた[…続きを読む]