居眠りして生き返る
2023年7月9日 詩編35:1~10、使徒言行録20:1~12 関 伸子牧師 3年に渡るエフェソでの伝道に一応のピリオドを打ったパウロは、マケドニアを経てギリシアに来ました。「そこで三カ月を過ごした」(3節)。第19章21節で、パウロは「ローマも見なくてはならない」と語りました。これから自分の旅行の最終目的はローマであると見定めてコリントに滞在したときに、ローマの信徒への手紙を執筆しました。そのことを思うだけで、「そこで三カ月を過ごした」と記されている[…続きを読む]
さんびする教会
2023年7月2日 ルツ記1:1~5,19~22 使徒言行録11:4~18 関 伸子牧師 異邦人であるコルネリウス一家にペトロが洗礼を授けたということが使徒言行録第10章に書かれています。このことをきっかけにして、福音は、ユダヤ人以外の人々にも宣べ伝えられ、やがて世界中へと広がっていくことになります。使徒言行録の著者ルカは、この出来事は人間が判断して行ったことではなく、聖霊によって導かれた神の業であると伝えます。 ユダヤ人から見ると、異邦人[…続きを読む]
走り寄る伝道者
2023年6月25日 エゼキエル書34:1~6、使徒言行録8:26~38 関 伸子牧師 かつて、主の天使は牢屋の戸を開けて、閉じ込められていた使徒たちを連れ出したことがありました(使徒5:18~19)。天使の言動は、主なる神の言動そのものとして必ず実現するものであり、フィリポも天使の言葉に従います。 「さて、主の天使はフィリポに、『ここをたって南に向かい、エルサレムからガザに下る道を行け』と言った。そこは寂しい道である」(26節)。フィリポはエルサレム[…続きを読む]
救いはここに
2023年6月11日 詩編133:1~3、使徒言行録2:37~47 関 伸子牧師 ルカによる福音書の続編として書かれた使徒言行録は、復活のイエスの昇天から始まります。イエスの約束どおり、弟子たちは五旬祭の日に聖霊を受けます。約束の聖霊が注がれて教会が誕生した。それに続いて、ペトロの説教が明快に、しかも力強くなされました。今日の箇所、36節以下は、その説教の結びになります。福音が率直に大胆に語られるところでは、必ず人々の反応があります。 イスラエルの[…続きを読む]
私たちと共にいるイエス
2023年5月21日 エゼキエル書43:1~7c、使徒言行録1:12~26 関 伸子牧師 今日、私たちが読む使徒言行録は、キリストにおいて生じた事を書くのに二つの言葉が用いられています。一つは死に打ち勝つ「復活」という言葉であり、もう一つは神の右に座り、力を与えられた「昇天」という言葉です。これらの二つのモチーフは、キリストの力と命が、霊を通して弟子たちに与えられる使徒言行録第2章のペンテコステにおいて結び付けられます。 主イエスの昇天は、確かに弟子た[…続きを読む]