心からの祈願
2021年2月7日 イザヤ書56:1、6~7、マタイ15:21~28 関 伸子牧師. カナンの女性の物語がマタイによる福音書第5節21節から28節に記されています。主イエスは反対者たちの追求を避けるためゲネサレトを発ち、フェニキアのティルスとシドンの地方に退かれました。そこですばらしい信仰を持ったカナン人の女性に出会い、その女の娘が癒される。カナンは地中海とヨルダン川に挟まれた広域の地に対する古代の名称で、このカナンのギリシア名がフェニキアです。ティルス[…続きを読む]
イエスの招きに応えて
2021年1月31日 詩編119:9~16、マタイ5:17~20 関 伸子牧師 主イエスが語られた福音は、当時のユダヤ人にとっては、意表を突くものでした。それでユダヤ人はイエスの語られたことを理解しかねていました。マタイによる福音書第5章17節以降、主イエスは権威をもって「よく言っておく」、「しかし、私は言っておく」と、繰り返しながら語られます。その始めにまず、マタイ教会の綱領と言い得ることを語られます。「私が来たのは律法や預言者を排しするためだ、と思っ[…続きを読む]
共に励まし合うために
2021年1月24日 詩編44:2~9、ローマ1:8~17 関 伸子牧師 「悔い改めよ。天の国は近づいた」(マタイ4:17)。これは、主イエスがガリラヤに退いて語られた、宣教の第一声でした。この御言葉において福音は広まり、神の子によって民が集められ、共同体(教会)が形成されます。 パウロは「福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力です」(ローマ1:16)と語りました。ガリラヤの小さくされた人々を救った福音であるから[…続きを読む]
イエスの視線に従って
2021年1月17日 イザヤ書8:23b~9:3、マタイ4:12~22 関 伸子牧師 主イエスの宣教はガリラヤ地方で始まります。イスラエルの歴史においてガリラヤは辺境の地であり、軽んじられていた土地であったと言われています。その地で主イエスは、洗礼者ヨハネと同じように、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣教を開始されます。12節から17節はマルコによる福音書第1章14から15節と並行しています。これら比較すると、はっきりとした違いがあるのが分かり[…続きを読む]
神の望みに生きる
2021年1月10日 イザヤ書42:1~9、マタイによる福音書13:13~17 関 伸子牧師 三つの共観福音書が主イエスの洗礼について語っています。マタイは、「その時、イエスが、ガリラヤからヨルダン川のヨハネのところへ来られた。彼から洗礼を受けるためである」(13節)と、主イエスがヨハネのところに来られたことを強調します。神の子イエスは、まずマリアの胎に下り、家畜小屋に下り、エジプトに下り、ガリラヤに下り、そして今や荒野に下り、洗礼者ヨハネの下に洗礼を授[…続きを読む]